山を歩き、登り、滑ることで感じられるものを掴むために.
先へ尖ったノーズは登りにおいて、様々な雪質の中でスムーズなラッセルを行うことができる.滑走において雪の上を切り開きながらカーブを描いてゆき、トップ最大幅までの浅いキャンバーは、ターンの角度を深くすることで有効エッジが長くなり(可変)、安定した流線を刻むことができる.
深々と雪が降り積もり腰ほど埋まる雪の中で、歩くことすら困難な状況においても、ノーズの先端部の高さを上げることで、スキーを前へ、上へ、突き進めていくことができる.
テールの独特な形状は、ターン時にスムースに雪を流してゆく.そして、登りにおいてシールのフックをホールドする役目も成す.山岳地帯でのシールはがれの不備は時に重大な危険にも繋がるため、シールフックをホールドする設計になっており、安全性を高めている.
無駄のないテールの形状がここに完成.